アルスとガボの冒険記〜其の1

〜ちいさなメダル

♪ちゃんちゃんちゃんちゃんちゃ〜ん♪(←重要アイテムゲットの効果音)
ガボはちいさなメダルを手に入れた。

「やった〜!!これで110枚のメダルが揃ったぞ〜」
ガボは大きな声を上げて喜びました。
それもそのはず、いくら探しても探しても109枚のメダルしか見つからず
悩みに悩んだあげくネット上の「ちいさなメダル入手場所」という
コンテンツを発見し、やっとこさ110枚集めることができたのです。

「でかしたぞガボ!これでプラチナキングの心は僕のもんだな!!」
アルスがうれしそうにガボに声をかけました。

「ちょっ、ちょっと待った!
な、なんでおまえのもんなんだよぉ?
これはオラが発見したんだからオラが転職・・・・」

「しかし運が良かったなガボ(←ガボの話を聞いていない)
ほら、ちょっと見てみろよ。ドラクエガーデンのおぐさんの
データによると、僕たちはこの”DQ7二度と取れないメダル”ってやつを
ほとんど盗り逃してるんだよね。危なかったね〜。
このハーメリアの水路のメダル(要レミラーマ)は結構みんな
とり忘れるみたいだね♪・・・・っていうか
”こんなわかりづらい場所に設定しないでよっ”って感じだよ。まったくぅ
さっ!早くメダルマニアの城へ行って”プラキン生活”はじめようぜ♪
行くぞガボッ!」

「まっ、待てよアルスー」
まだガボが乗っていないのに、アルスはいかだを動かし始めました。
ガボは慌てて追いかけました・・・・・・と、
その時!

「うわっ!イテッ!」
ガボはつまずいて転んでしまいました。
・・・そして・・・・
チーン!ころころころころ・・・・ポチャンッ・・・・(*注:実際にはころころという音はしません)

なんと、ちいさなメダルはハーメリアの水路に落ちてしまいました。

「あーーーーーー!!
バカガボっ!!なにやってんだよ〜
それは最後のメダルだぞー」

「ばかっていうな!!アホスっ
すぐ拾うよ。待ってろ!」

「そ、それは無理だよ・・・・・・・・・・・」

アルスの言ってることは本当でした。
一見小さく見えるこのハーメリアの水路。しかし実際は
水深50〜60メートルもある”巨大な掘り”なのです。
この事実はいかだで移動しないとダメ(歩いては渡れない)なことや
アズモフ博士の助手ベック君が、この掘りで”海でしか生息しない魚”を
釣り上げることなどから証明できます。


ガボは潜って探そうと試みましたが、ダメでした。
イルカの生まれ変わりならなんとかなったのでしょうが・・・・・

アルスとガボはガックリうなだれました。

・・・とその時

水面にブクブクと泡が立ち始め、その泡の中から
一人の女神っぽい人がニョコニョコっと現れました。

ビックリして唖然となっているアルスとガボに、女神はこう言いました。

「心 う、美しき若者よ。そなたらが落とした物は
この”ちいさなメダル”か、それともこの大きく金色に輝く”おおきなメダル”か・・・・」

ガボ:「おいアルス。今この人”美しき”って言うところで詰まったぞ!?」
アルス:「待てっ、今はそこに重点を置くべきではないハズだ。
もうどうしようもないと諦めかけていたちいさなメダルを、この人はわざわざ
拾ってきてくれたんだ。ラッキーだったな。ありがたく受け取ろう!」
ガボ:「そうだな。よしっ」

ガボは水路の女神に言いました。

「はい。オラが落としたのは”ちいさなメダル”です。」

「おおぉ。なんと正直な若者なのでしょう。
心美しきそなたには、この”おおきなメダル”をさしあげましょう」



♪ちゃんちゃんちゃんちゃんちゃ〜ん♪(←重要アイテムゲットの効果音)


ガボは”おおきなメダル”を手に入れた。

(おしまい)



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